去る12/2 (土), 3 (日) の二日間、皆様の多大なるご協力のもと、本年も無事当院了願寺報恩講が円成されました。おみがきや荘厳準備、お斎や接待、受付等のお手伝い、ご参詣、ご懇志くださった方々に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
お寺にとって一年は、「報恩講に始まり、報恩講に終わる」と言われます。この報恩講を機縁として、私たちは日々の自己の信仰のあり方を改めて見直し、佛恩報謝の念とともに新たな一年を始めることになります。蓮如上人は『御俗姓』の中で、私たちの自己に安住する信仰のあり方を「水入って垢おちず」(せっかく報恩講という希有の機縁に恵まれても、その場で他力の信心に目覚めていなければ、水に入って垢が落ちないようなもの) という厳しい言葉で戒めておられます。この言葉で戒められている、私たちが信仰の前に常に陥らざるをえないあり方にあらためて心致して、本日よりまた心新たに佛恩報謝のお念仏の日々を歩ませていただこうと強く感じる次第です。
本年は、この報恩講に合わせ、ご門徒の久保君代様より『散華』と題された素晴らしい絵画をご寄進いただきました。本堂余間の蓮の絵とも呼応して、大変美しく本年の報恩講の荘厳を成していたように感じます。ぜひ本堂にお越しの際は、ゆっくりとご覧になってみてください。
それでは、今年も残りわずか、なにかと忙しない毎日が続きますが、ご体調にご留意なさって、新たなよい年をお迎えになりますよう、心より祈念いたしております。
合掌