スパムメールの対策はいたちごっこで、いくら処理しても処理しきれることはない。いったいどんな顔をした御仁がこんな煽情的な安文章を考えているのか。大酒飲みのぐうたらが朦朧とした頭で万に一つの望みにかけてニヤニヤしながらゴツゴツした指先でタイプしているのか、はたまた、人生に退屈しきったかのようなデカダン気取りが高尚な暇つぶしと信じきって興じているのか、あるいは、正真正銘の9歳の子供が覚えたてのパルプ・マガジンの受け売りとウイルスだらけの親父のPCのキーボードで暗澹とする小遣い稼ぎにカタカタやっているのか、まったく想像だにできない。普段は歯牙にもかけないのだけれども、さっき来たこのメールは面白かった。