「本願の信と自信 —自己を証しすること—」

昨年 2014/06/19 に開催された京都大学名誉教授の長谷正當先生による、臘扇忌法要の記念講演「本願の信と自信 —自己を証しすること—」の文字起こしを行いました。臘扇忌法要当日は、私はスタッフとしてあれこれ動いていましたので、ご講演自体に聞き逃した部分も多く、この作業を通じてあらためてじっくりと先生のお話を聴くことができました。一昨年の羽田信生先生によるご講演 (十二月の扇 (臘扇) —無用なる我の発見—) の内容も、この文字起こしの段階で多く学ぶことがありましたが、清沢満之の思想をテーマとしたお二方の先生のご講演内容は、その根底において共通するものがある一方で、当然ながら清沢思想への先生方それぞれのアプローチの仕方は異なり、その辺りのことを考えながら作業することは、とても有意義な時間でした。

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忘れ物顛末記

年始早々、やってしまいました。

新年会が3日連続で続いた3日目の2015年1月16日の夜、大阪ミナミで忘れ物をしました。宴会を終えて、酔い覚ましを兼ねて、本町から難波まで、イルミネーションで飾られた御堂筋をゆっくりと歩きました。道頓堀川を経由して大阪難波駅に至り、電車の改札へ降りる階段の前のベンチで一休みしました。ミネラルウォーターを飲みながらぼんやりとその日の宴会での会話を思い出しつつ、一息ついて「さて帰るか」と改札へ向け階段を降り始めました。長い階段を降りきったところで、「あッ」と忘れ物に気づいて、すぐにもときた階段を引き返しました。「電車に乗る前に気づいてよかった」と、私は階段をそれほど慌てずに少しの駆け足で上って行きました。

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鴨川の夕陽

8月も今日でおしまいです。今朝目覚めると、外はすっかり秋めいた様子で、「さあ、何かやるか」と活動的な気分にもなります。思い返せば8月はブログ記事を一度も投稿していませんでした。こんな秋の始まりの心地良い季候に誘われて、ひとつくらいポストしておこう、と。

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VHSの映像のデジタル化 —関西テレビ『となりの人間国宝さん』どんぐりアート—

VHSの映像のデジタル化を頼まれて、実行してみました。私がお参りに行かせてもらっているJR尼崎駅近くにお住まいの御門徒さんが、昔に関西テレビの『となりの人間国宝さん』に出演なさったのですが、その時の映像 (2011/10/21) をデジタル化して欲しい、と頼まれたのでした。VHSのデジタル化は普段あまり実行することがないので、忘れないように、今回行った手順をここにメモしておくことにします。

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南イタリアのチョコレートの味

ある日の、日常の断片。

午前5時半起床。朝一番はチャイを飲むことにしている。アッサムに生姜・カルダモン・クローブ・ナツメグ・シナモンを入れる。チャイを片手に境内の庭に出てぼうっとする。今はゴーヤの成長を見るのが日課。他にも滿願寺や唐辛子などもこの時期は成長が良い。ほとんど世話をしなくても、元気に育つ。

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SONY MDR-EX3 & UBiO & Silent Piece

私は Bluetooth のヘッドフォンとして Sennheiser の MM 550 TRAVEL を使用してきました。このヘッドフォンは正直に言って、私の感覚で捉えられる範囲で言えば、音があまりよくありません。その決して安くはない値段設定の割に、初めて装着した時、あまりにもお粗末な音にとてもショックを受けたのを今でも覚えています。しかし、そのノイズキャンセリングの機能と、なによりコードレスで音楽が聴けるということは、有線のヘッドフォンに比べて確かにアドバンテージがあります。「もったいない買い物をしたな」と文句をこぼしつつも、ここ3年ほど、割りと頻繁に使用する機会がありました。外部の音を感じることの多い移動中や街中で音楽を楽しむ場合、いくらお気に入りの音を鳴らしてくれるヘッドフォンを使っていても、結局周囲の騒音に邪魔されてしまいますので、音自体に十分に満足できなくとも、綺麗にノイズキャンセルされるヘッドフォンの方が優れていると言える面があると思います。また、コードの煩わしさから解放されるという点も、移動中に使用する場合には、大きな利点と言えます。

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カセットテープのデジタル化 —三國連太郎『歎異抄』朗読—

家に三國連太郎さんの朗読による『歎異抄』の古いカセットテープがあったのですが、これはテープが切れて聞けなくなっていました。まずは、同じものがデジタルデータ化されてないか探したのですが、どうもこの音源はCDなどでは販売されてないようです。私はカセットテープの修理などしたことがないのですが、幸いに切れたのがテープのはじめの部分だけだったので、付け焼き刃でその部分を糊で貼って、PCに読み込みました。音声はかなり劣悪ですが、デジタル化して聞き直すだけの価値のある、心に沁みる朗読です。YOUTUBEにアップしておきましたので、よければお聞きください。音が悪いのでお聞き苦しいかもしれません… 再生時にはPCの音量にご注意ください。

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十二月の扇 (臘扇) —無用なる我の発見—

昨年 2013/09/18 に開催された毎田仏教センター所長の羽田信生先生による、臘扇忌法要の記念講演「十二月の扇 (臘扇) —無用なる我の発見—」の文字起こしを行いました。私はその場で講演を聞いていたのですが、やはりもう一度じっくり音声を聞き直すと、より深く先生の講演内容を味合うことができたように思います。

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夢のトンネル

ちょうどひと月ほど前に 予知夢のお話 という日記を書いたが、実はこの話には続きがあって、それがずっと気になっているのでここに記録しておこうと思う。簡単に先日の記事の内容をここに繰り返すと、いつも月参りに行っているお宅のご門徒さんが、ある予知夢のような夢の話を私にしてくれたのだった。私は、そこの一人暮らしのご婦人のご主人 (Kさん) の命日のお参りのためにそのお宅を訪問しているのだが、Kさんの弟さん (Nさん) が不慮の交通事故で亡くなる数日前、そのご婦人はNさんの死を予言するような夢を見たと言うのであった。

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