およそ一年ほど前に nasne を購入しました。PC や Mac、タブレットやスマートフォン等から TV 番組の視聴・録画などができて、大変重宝しています。以前のエントリー で書いたように、nasne はメディアサーバーやファイルサーバーとしても利用できます (…”nasne” という名前からは、むしろそちらの機能を主と考えるべきでしょうか…)。購入以来、設定をしばらく触っていなかったので、ここにファイルサーバー機能について少しメモしておきます。
IP アドレス固定
ファイルサーバーとして使用する場合、機器再起動等で IP アドレスが変更されることがあると少し面倒なので固定しておきます。IE, Firefox, Safari 等のブラウザで nasne の HOME にアクセスします。
# この記事を書きながら気づきましたが、アップデートが来ていますね。上の図のように「システムソフトウェアアップデート」が青色になっているとアップデートがありますので更新を行っておいて下さい^^;
「基本設定」「ネットワーク設定」「IPアドレス設定」を「手動」に切り替え、適当な IP アドレスを設定します。
ちなみに、デフォルトのファイルサーバー名は nasne 背面に記載がありますが “nasne-xxxxx” といったものです。共有フォルダ名はデフォルトでは “share1” となっています。これらは「ファイルサーバー設定」から変更できます。
Windows から接続
Windows から nasne の共有フォルダ (share1) にアクセスするには、エクスプローラーで直接 IP アドレスを指定するか、「ネットワーク」に表示される “nasne-xxxxx” をクリックするだけで可能ですが、再起動後にも共有フォルダにすばやくアクセスするには下図のように “share1” を右クリックして「ネットワークドライブの割り当て」を行っておくと便利です (下の図は Windows 7 のもの)。
以前のエントリー でも載せましたが CrystalDiskMark を使用したベンチの値は以下のようになりました。
私の使用範囲であれば、これくらいの数値が出ていればファイルサーバーとして十分活用できるように思います。動画再生等メディアサーバーとしては少し頼りないでしょうか…
Mac から接続
Mac から nasne の共有フォルダ (share1) にアクセスするには、ファインダーの「移動」「サーバーへ接続」から行えます。「サーバーアドレス」に、
smb://192.168.0.30/share1
というように先程指定した IP アドレスを入力します。
再起動後も自動でマウントするには auto_smb
の設定が便利です (このあたり 参照)。
はじめに /etc/auto_smb
を以下の内容で作成しておきます。
nasne -fstype=smbfs ://GUEST:@192.168.0.30/share1
次に /etc/auto_master
を編集します。
/Users/hoge/mnt auto_smb
適用するには automount
を実行しておきます。
$ sudo automount
以上の設定で Mac 再起動後もホームディレクトリの ~/mnt/nasne
に自動でマウントされます。
他の機器からの接続
例えば、プリンタ/スキャナなどネットワーク対応機器のデータの保存先にも nasne が利用できます。nasne は ftp
や afp
等には対応していないようなので、プロトコルには smb
を選択します。私はスキャナのデータ保存先に指定してみました。パスは、
//192.168.0.30/share1/Scans
といったように、上で手動設定した IP アドレスを指定します。お持ちの機器によって設定画面は異なるでしょうが、例えば以下のように設定します。