SONY MDR-EX3 & UBiO & Silent Piece

私は Bluetooth のヘッドフォンとして Sennheiser の MM 550 TRAVEL を使用してきました。このヘッドフォンは正直に言って、私の感覚で捉えられる範囲で言えば、音があまりよくありません。その決して安くはない値段設定の割に、初めて装着した時、あまりにもお粗末な音にとてもショックを受けたのを今でも覚えています。しかし、そのノイズキャンセリングの機能と、なによりコードレスで音楽が聴けるということは、有線のヘッドフォンに比べて確かにアドバンテージがあります。「もったいない買い物をしたな」と文句をこぼしつつも、ここ3年ほど、割りと頻繁に使用する機会がありました。外部の音を感じることの多い移動中や街中で音楽を楽しむ場合、いくらお気に入りの音を鳴らしてくれるヘッドフォンを使っていても、結局周囲の騒音に邪魔されてしまいますので、音自体に十分に満足できなくとも、綺麗にノイズキャンセルされるヘッドフォンの方が優れていると言える面があると思います。また、コードの煩わしさから解放されるという点も、移動中に使用する場合には、大きな利点と言えます。

さて、Bluetooth のヘッドフォンにはそういった印象を持っていたのですが、先日ふと立ち寄った電器店で SONY のヘッドセット MDR-EX31 を衝動買いしました。価格.com で今日現在 (2014/04/29) の最安値が 7,300 円とそれほど高価なわけでもなく、かつユーザー評価もかなり高いようなので、試して見たくなったわけです。

実際装着してみると、この SONY のヘッドセットはかなりいいです。Bluetooth 3.0に対応で、音質もさることながら、そのノイズキャンセリング機能が秀逸です。電源を入れると「すう」っと周囲の音が消えていきます。バッテリー駆動時間も、ノイズキャンセリング・オンで連続音声再生時間が最大9時間 (公称値) と携帯用として安心できます。音声コーデックも SBC, AAC に加えて、aptX にも対応しています1。かなりコストパフォーマンスの高い製品だという印象です。

UBiO とサイレントピース

私はこのヘッドセットは主に iPhone との組み合わせで使用しているので、aptX での音質も気になるところですが (iPhone では現段階ではAACのみ対応)、今回はひとまずこのヘッドセットの大きな特性である「遮音性」ということにもう少しこだわってみたいと思います。

私は iPhone での音楽アプリは Sound Silence という会社が開発している UBiO というアプリを使用しています。このアプリは音楽のジャンルやイヤホンの特性に合わせた音質に、簡単なタッチ操作で調整できるようになっています。このアプリには「SILENT MODE」と呼ばれるモードが用意されており、同社が開発する別売りの「サイレントピース」(特設サイト) を装着することで、より高い遮音性が実現されることを唱っています。この機会にこのサイレントピースも SONY の MDR-EX3 との組み合わせで試してみました。

このサイレントピースは こちら のオンラインショップから「お試しイヤホンピース3色セット」というものを購入しました。

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MDR-EX3 に装着した様子。

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UBiO の「setting」で「Silent」を「ON」にします。

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実際に電車の中で MDR-EX3 のデフォルトのイヤーピースと交換しながら比較してみました。SONY のもともと付属している「ハイブリッドイヤーピース」もかなりの遮音性を実現しており、実際のところ、このサイレントピースに交換すれば劇的に遮音性が向上する、とまでは実感できませんでした。これはMDR-EX3のノイズキャンセリング機能が相当優れているからなので、このサイレントピース自体がまったく効果が実感できないというわけではなさそうです。電車の中で何度か交換を繰り返してみましたが、確かにこのサイレントピースにした時の方が幾分静音性が増します。MDR-EX3 だけでも十分なノイズキャンセリングを実感できますが、より厳密に静かで快適な音を求める方には、この UBiO とサイレントピースとの組み合わせは有用と言えると思います。

「SONY MDR-EX2 & UBiO & Silent Piece」の組み合わせでここ数日使用していましたが、騒音のところを妙に好んで行くという変な癖がついて(^_^;)、その効果を実感することを日常の小さな楽しみとしていました。普段騒がしい環境でも、とても静かに音楽を聞くことができます。ただし、私は自転車や車に乗ることも多いのですが、そういった場合は高い遮音性が運転の妨げとなって大変危険ですので、到底使用できそうもありません。あくまでも雑音の中でなるべく一人の空間に浸りたいときに。

Footnotes:

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ただし、音楽再生時の音質モードを切り換える方法は少し複雑なように感じました。音質モードを切り換えるにはVOL+ボタンまたはVOLーボタンを押しながら、POWERボタンを2秒以上押して電源を入れます (cf. SONY ヘルプガイド: 音楽再生時の音質モードを切り換える)。

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