家に三國連太郎さんの朗読による『歎異抄』の古いカセットテープがあったのですが、これはテープが切れて聞けなくなっていました。まずは、同じものがデジタルデータ化されてないか探したのですが、どうもこの音源はCDなどでは販売されてないようです。私はカセットテープの修理などしたことがないのですが、幸いに切れたのがテープのはじめの部分だけだったので、付け焼き刃でその部分を糊で貼って、PCに読み込みました。音声はかなり劣悪ですが、デジタル化して聞き直すだけの価値のある、心に沁みる朗読です。YOUTUBEにアップしておきましたので、よければお聞きください。音が悪いのでお聞き苦しいかもしれません… 再生時にはPCの音量にご注意ください。
作業記録
一応ここに、今回行ったカセットテープからデジタルデータへの変換手順を残しておくことにします。作業は Mac OS X (10.9.2) で行いました。
『歎異抄』のテープは以下の様な感じです。テープのはじめの部分が切れています(^_^;)
使用した道具
1. カセットプレーヤー
カセットテープが聞けてヘッドフォンなどのアウトプットジャックがあればどんなものでも構いません。私は家にあった Sony のCDラジオカセットコーダー CFD-S50/W を使用しました。
2. オーディオ・インターフェース
オーディオ・インターフェースとはPCへの音声の入り口となるもので、この機器の内部でカセットテープの音声をデジタルデータに変換してPCへ送ります。このオーディオ・インターフェースは今回の場合なくてもよいのですが、この機器を介すると、より高音質な録音が望めます。今回は Roland の UA-1G というUSBオーディオ・インターフェースを使用しました。
3. 録音ツール
最後にPC側の録音ツールです。私はフリーの Audacity というツールを使用しました。このソフトは Mac だけでなく Windows や Linux でも使用できます。
録音手順
カセットプレーヤーとオーディオ・インターフェースとPCをつなげておきます。PCで Audacity を立ち上げ録音開始ボタンを押してから、カセットプレーヤーでテープを再生します。
テープからの録音ですので一つの長いトラックが作成されますが、これを複数のトラックに分割するには、開始したい位置にカーソルを持ってきてクリックしてから、メニューの「トラック」の「選択範囲にラベルをつける」を選択し、必要に応じてトラック名を打ち込んでおきます (cf. どのようにして長い録音を複数のトラックに分割するのですか?)。
この作業をそれぞれのトラックに対して行います。最後にファイルメニューの「複数ファイルの書き出し」を選択すると、それぞれのトラックが分割されたファイルとして保存されます。
CDの作成
私はこれらの音声を iTunes に取り込みました。取り込んだトラックを選択して右クリックで「情報を見る」(Cmd + I
) からアーティストやアルバム情報、アートワークなどを編集できます。
CDに焼くにはこのままiTunesでの作業で可能です。取り込んだ音声でプレイリストを作成して、右クリックから「プレイリストからディスクを作成」を選択します。
①三國連太郎さんの『歎異抄』朗読—をぜひ聴いてみたいのですがデータがどこにあるのかわかりませんので教えてください。
②暫くの間、インターネットが使えない生活となりますので、音声データをダウンロードできればありがたいのですが可能でしょうか。
お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。音声はYOUTUBEの方からダウンロード可能だと思います。