Time Machine のバックアップ先に iSCSI ターゲットを指定する

昨年末に長らく Mac OS X で使用していた Time Machine 用の外付けディスクが壊れました。常時稼働で3年ほど使用していたので、役目を全うしてくれたというところでしょうか。

そこで、Time Machine 用として新しいディスクを購入することも考えたのですが、自作した NAS 用マシン の容量にまだ余裕があるので、ここに 2TB ほどの iSCSI ターゲットを作成して、これを Time Machine 用のディスクとして指定してみたいと思います。

iSCSI target

手順は iSCSI ターゲットの作成とパフォーマンス で書いた通りですが、まず NAS 側で ZFS のブロックデバイスを作成しておきました。

# zfs create tank/iscsi
# zfs create -V 2tb tank/iscsi/timemachine

/usr/local/etc/istgt/istgt.conf に以下を追加しました。

[LogicalUnit0]
LUN0 Storage /dev/zvol/tank/iscsi/timemachine 2TB

デーモンをスタートしておきます。

# /usr/local/etc/rc.d/istgt start

iSCSI initiator

次にクライアント側の設定です。Mac OS X 用の iSCSI イニシエーターは globalSAN iSCSI Initiator を利用します。シェアウェア ($89) ですが、14日間トライアル版が利用できます。

設定は「システム環境設定」の「globalSAN iSCSI」から行います。カギをクリックし設定を変更できるようにしてから、左下の「+」をクリックし「Portal」を選択します。iSCSI ターゲットのアドレスを入力してのち「Connect」をクリックし iSCSI ターゲットに接続します。

osx_iscsi_01.png

接続を確認したのち「ディスクユーティリティ」でディクスの初期化を行っておきました。「Persistent」にチェックを入れておくと、再起動後も自動接続してくれます。

せっかくなので Xbench を利用してベンチマークを取っておきました。接続は 1000Base-T です。

osx_iscsi_02.png

あとは「システム環境設定」の「Time Machine」から「ディスクを選択」をクリックしてこの iSCSI ターゲットを指定するだけです。

osx_iscsi_03.png

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