仏教徒のための Bodhi Linux 入門?!

日本人の大多数である仏教徒たる私たちが、幾多存在する Linux ディストリビューションの中からひとつ選択するという希有な状況に出会った時、まずもって選ばれるべきものをいみじくもひとつ挙げるとするならば、それは Bodhi Linux ということになるでしょう。 “Bodhi” とはご承知のように梵語で「悟り」を意味し、そのウインドウマネージャーは “Bodhi” の英語訳にもあてられる「悟り」を意味する Enlightenment です。また、このディストリが理念として掲げる「ミニマリズム」(Minimalism) は、欲するところ少なく足ることを知る(「少欲知足」)仏教徒たる私たちの理念にも通づるものがあるでしょう…

… という冗談はさておき、以前には Voyage MPD を入れてみた 余ったノートPC (ASUS UL20A, Intel Celeron SU2300, 4GB RAM) に、今度はこの Bodhi Linux を試みに入れてみました。少し使用してみた感じでは、そのミニマリズムの理念通り (cf. About)、非常に軽量でカスタマイズ性に優れたユーザーフレンドリーなディストリだ、という印象です。ある程度の日本語環境も簡単に構築できますので、Linux をこれから使ってみようという方にもおすすめできるディストリだと思います。スクリーンショットを撮りながらインストール作業を進めましたので、ここにその導入手順をご紹介したいと思います。自分自身用のメモも兼ねて。

システム要件

300+MHz CPU, メモリ 128MB, 2.5GB の HDD スペース

準備

Download Page よりインストールするコンピューターにあったヴァージョン (32 bit, 64 bit or ARMHF) をダウンロードします。以下では 2013/10/07 現在最新版の bodhi-2.4.0 の表示に準じます。

ダウンロードした .iso ファイルを CD に焼いておきます。例えば、Windows 7 以降であればファイル右クリックから「windows ディスクイメージ書き込みツール」を起動すればOKです。

ライブ環境で起動

先ほど用意した CD から起動します。

“live – Boot the Live System” を選択してエンターキーを押します。ビデオカードの種類によっては “xForcvesa” や “nomodeset” を選択する必要があるかもしれません。うまく起動できない時はそれらを試してみて下さい。

bodhi_live.png

ライブ環境で使用したい “Profile” と “Theme” を聞かれるので適宜ご自分の環境にあったものや好みのものを選択します。

インストール

起動すると “Install” アイコンがデスクトップやドッグに見えるので (場所は先ほど選択した Profile による) それをクリックします。

bodhi_00.png

インストールのタイプを選択します。私の場合ディスクを消去してディスクスペースすべて利用してインストールする (“Erase disk and install Bodhi”) ことにしました。

bodhi_01.png

この選択では元のデータが消されます。よければ “Install Now” で続けます。

bodhi_02.png

言語を選択します。私の環境では日本語の選択肢が文字化けしていたのでひとまず英語で進めました。インストール後変更できるのでこの時点では気にしなくてもかまいません。

bodhi_03.png

インストール準備が整いました。以下の画像ではインターネットの接続ができなかった、とあります。有線接続のコネクタがある場合、接続しておいた方が良いですね。私は次の手順で無線LANを設定しました。

bodhi_04.png

私の環境ではLANカードも自動で認識されたようです。接続可能なSSIDが一覧化されますので、ご自分の環境のものを選択してパスワードを入力します。

bodhi_05.png

インストールの間、いくつかの基本的な設定が進められます。

まずは地域を選択します。

bodhi_06.png

キーボードレイアウトを選択します。

bodhi_07.png

個人の情報を入力します。

bodhi_08.png

ユーザーの写真を (必要あれば) 撮っておきます。

bodhi_09.png

あとはインストールが完了するまでもう少し待つだけです。

bodhi_10.png

インストールが完了すると再起動が促されます。問題なければ “Restart Now” をクリックします。CDは取り出しておきましょう。

bodhi_11.png

以上でインストール完了です。お疲れ様でした。

bodhi_15.png

アップデート

最初にパッケージのアップデートを行っておきます。「Synaptic パッケージマネージャ」を利用するか、ターミナルからコマンドを実行します。

前者の場合、「Applications」「Preferences」「Synaptic Package Manager」とたどり、パスワードを入力 (管理権限が必要) のち起動して「Mark All Upgrades」をクリック後「Apply」をクリックします。

後者の場合、「Applications」「System Tools」「Terminology」とたどり起動して以下のコマンドを実行します。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade

日本語化

以下のサイトの方がまとめてくださっています。

ここの解説に従い以下のパッケージを導入します。先ほど同様「Synaptic パッケージマネージャ」でパッケージを選択するか、ターミナルを起動して以下のコマンドを実行します。

$ sudo apt-get install language-pack-gnome-ja ibus-mozc fonts-horai-umefont

「Settings」「Setteings Panel」「Language」と進み「Language Settings」を選択します

bodhi_16.png

「日本語」を選択して「Apply」をクリックして、再起動します。

bodhi_17.png

再起動後、メニュー等の表示が日本語になっているはずです (一部まだ不完全なようです)。

同じく「設定パネル」の「言語」から「入力方式の設定」を選択し「ibus」を選択しておきます。

bodhi_12.png

デスクトップ上のメニューバー右上のキーボードのマークをクリックして ibus の設定を行います。「一般」タブのインプットメソッドの「切り替え」に適宜キーを設定しておきます。「インプットメソッド」タブで以下の Mozc があることをご確認下さい。

bodhi_13.png

以上で最低限の日本語環境の設定が終了しました。

その他

環境によってキーボードの設定も必要かもしれません。「設定」「設定パネル」「入力」「キーボード」「オプション」とたどると細かい設定が可能です。私は “Caps Lock” を “Crtl” にしたかったので “Ctrl key position” の “Caps Lock as Ctrl” にチェックを入れました。

bodhi_14.png

それでは、Bodhi Linux をお楽しみ下さい。

参考サイト

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