Firefly (以前の mt-daapd) とはオープンソースのオーディオメディアサーバーです。これを導入すると iTunes (Digital Audio Access Protocol を実装したメディアプレーヤー) で NAS 上に保存した音楽ファイルを聴くことができるようになります。MP3, AAC, Ogg, FLAC, WMA がサポートされているようです。今回はこの Firefly の FreeBSD での導入手順をメモしておきます。
インストールは portinstall
で行いました。
$ sudo portinstall audio/firefly
設定ファイルのサンプルをコピーして編集できるようにしておきます。
$ cd /usr/local/etc/ $ sudo cp mt-daapd.conf.sample mt-daapd.conf $ sudo chmod 666 mt-daapd.conf
/usr/local/etc/mt-daapd.conf
でパスワードを変更しておきます。初期値は mt-daapd
です。
$ sudo vi /usr/local/etc/mt-daapd.conf admin_pw = xxxx
mt-daapd
をスタートさせます
$ sudo /usr/local/etc/rc.d/mt-daapd start
rc.conf
にも登録しておきます。
$ sudo vi /etc/rc.conf firefly_enable=”YES”
私はここで一度 再起動 をかけました。
ブラウザで http://localhost:3689
にアクセスして各種設定を行います (localhost
は NAS の IP に適宜読み替えてください)。先に設定したパスワードでログインします。
user: admin pass: xxxx
“configuration” で “Music Folder” を NAS 上の音楽ファイルを保存するフォルダに変更しておきます。私は 先日 RAID-Z で作成したストレージプールに音楽用のフォルダ (/storage/Music
) を作成しました。
“Music Folder” に音楽ファイルを保存すれば “server status” から “Start Scan” を実行しておきます。
以上で設定は終了です。
例えば、同一 LAN 内の Mac で iTunes を開くと「共有ライブラリ」のところに「Firefly svn-1696 on FreeBSD」といったものができていると思います (下の画像は Mac OS X, 10.8.2, iTunes 11.0.1)。
iTunes 以外でも DAAP に対応したメディアプレーヤーであればよいので、Linux では Rhythmbox、Windows では Winamp (DAAP for Winamp)、iPhone では Simple DAAP Client などでも NAS 上の音楽は楽しむことができます(cf. DAAP クライアント)。
下の画像は Windows の Winamp。