前回 導入した FreeBSD の設定を行います。ひとまず、デスクトップ環境の GNOME が動作し、Firefox が動くようになるところまでを目指します。
基本的な情報は FreeBSD ハンドブック から得ました。設定には FreeBSD on virtualbox インストールメモ と FreeBSD 8.1 on ZFS-boot を参考にさせていただきました。大変わかり易かったです。参考というより、リンク先にほぼそのまま従っただけ、と言ったところです。
私は vi
の使い方もあやしいので、 vim/vi 実用レベルのリファレンス あたりも参照しつつ作業を行いました。以下はその際のメモの走り書きです。
portupgrade
FreeBSD では portupgrade
をインストールしておけば、パッケージ管理が楽になるようです。
# cd /usr/ports/ports-mgmt/portupgrade # make install clean
bash
# /usr/local/sbin/portinstall shells/bash # chsh -s /usr/local/bin/bash
bash に切り替えるため一旦ログアウトし、再度ログオン。
psearch
パッケージ検索を楽にする psearch
も導入しておきます (cf. portsを探すのがだるい件について)。
# portinstall psearch
sudo
# portinstall security/sudo # visudo
sudo
を一般ユーザが使えるようにするため以下の行をコメントアウトしておきます。
## Uncomment to allow members of group wheel to execute any command %wheel ALL=(ALL) ALL
Xorg
xorg を入れます。 --batch
オプションですべてデフォルトの設定でインストールします。
# portinstall --batch x11/xorg
/etc/rc.conf
に以下を追加します。
hald_enable="YES" dbus_enable="YES"
Xorgの設定ファイルをコピーします。
# Xorg -configure # cp /root/xorg.conf.new /etc/X11/xorg.conf
gnome
japanese
日本語入力のため ibus-mozc を導入しました。
# portinstall japanese/ibus-mozc # portinstall japanese/mozc-tools # portinstall japanese/font-*
.bashrc
に以下を追加します。
export GTK_IM_MODULE=ibus export XMODIFIERS=@im=ibus export QT_IM_MODULE=ibus
firefox
Web ブラウザ FireFox をインストールします。
# portinstall www/firefox
Flash のため Linux 互換機能をインストールします。
# portinstall emulators/linux_base-f10 # kldload linux
/etc/rc.conf
に以下を追加します。
linux_enable="YES"
残りのインストールを行います。
# portinstall www/nspluginwrapper # portinstall www/linux-f10-flashplugin11 # ln -s /usr/local/lib/npapi/linux-f10-flashplugin/libflashplayer.so /usr/local/lib/browser_plugins/
各ユーザごとにプラグインをインストールします。
$ nspluginwrapper -v -a -i
以上で FreeBSD の FireFox で動画閲覧ができるようになりました。
さて、NAS の話題から少し横道に逸れてしまいました。残るは大容量 HDD (WesternDigital Red 3.0TB WD30EFRX あたり) を6つ購入して、どんどんデータを貯めていくだけですが、残念ながら予算的に少し先になりそうです ^^;
サーバー用とは言え、せっかく新しいマシンなので、勉強も兼ねて今暫くこの設定で FreeBSD をデスクトップとして使用してみます。データ用の HDD 導入後また続きを書くことにします。