さくら VPS の余ったスペースを Dropbox のように利用する

先日このブログで さくらのスタンダードから VPS へ移行 したことを書きましたが、この VPS はメモリ 1GB のコース (月額 980 円) でも HDD が 100GB まで利用できます。必要なデータを置いてもまだ余裕がありましたので、SparkleShare を導入して余ったスペースをファイル共有のリポジトリとして利用してみようと思います。

SparkleShare とは Git を利用したオープンソースなファイル共有システムです。これを導入することで、Dropbox のように複数のパソコンでファイルを共有することができます。クライアントソフトは Linux・Windows・Mac・Android・iOS に対応しており、様々な環境で利用できます。

Set up a host で簡単に導入方法が説明されていますが、ほぼ同じ内容をここにもメモしておきます (英語に抵抗がない方はリンク先をご参照下さい)。ここではクライアントマシンに Windows 7 を利用したいと思います。

クライアント

まず、クライアント側での設定です。Windows の場合、こちら から最新の msi ファイルをダウンロードしてインストーラーを実行します (私がダウンロードした sparkleshare-windows-0.8.4.msi では msysgit を別途インストールする必要はありませんでした)。

https://ryogan.org/blog/wp-content/uploads/2012/05/wpid-SparkShare_01.png

SparkleShare をスタートし、ユーザー名と email アドレスを入力して「Continue」をクリックします。

https://ryogan.org/blog/wp-content/uploads/2012/05/wpid-SparkShare_02.png

ホームに ~/SparkleShare が作成されそこに key ファイルが出来ますので、内容をコピーしておきます。

サーバー

次にサーバー側の設定です。

git と openssh-server がインストールされているものとします。私のサーバーは Debian 6 ですが、以下のコマンドをシステムに合わせて適宜実行してください。

$ adduser ––disabled-password git
$ sudo git init ––bare /home/git/work
$ sudo mkdir /home/git/.ssh
$ sudo touch /home/git/.ssh/authorized_keys

ここでは /home/git/work を作成していますが、フォルダ名は任意です。ただし、SparkleShare はピリオド (“.”) つきのフォルダを受け付けないのでご注意ください。

/home/git/.ssh/authorized_keys をエディタで開き、先ほどクライアント側でコピーしていた key の内容を貼り付けてください。これでクライアントは git のリポジトリにアクセスできるようになります。別の人がこのリポジトリにアクセスできるようにするには、その人のクライアントマシンで生成した key を同じファイル (authorized_keys) の新しい行にコピーするだけです。

最後に、

$ sudo chmod 700 /home/git/.ssh
$ sudo chmod 600 /home/git/.ssh/authorized_keys
$ sudo chown -R git:git /home/git

を実行してください。

ここではユーザー名 git を使用していますが、クライアントがこの名前を使用するからです。別のユーザー名でもかまいませんが、その場合クライアントでプレフィックス USER@ をサーバーアドレスに追加してください (以下のステップで説明)。

クライアント

さて、クライアントに戻って Windows のデスクトップ右下の SparkleShare のステータスアイコンをクリックし「Add Hosted Project」を選択します。「On my own server」を選択し、アドレスの欄にサーバーのアドレスを、リモートパスの欄に先ほど作成した「/home/git/work」を入力ます。

https://ryogan.org/blog/wp-content/uploads/2012/05/wpid-SparkShare_03.png

ポート番号は上の画像のようにアドレスの後に指定します (デフォルト 22)。入力を確認したら「Add」をクリックします。

https://ryogan.org/blog/wp-content/uploads/2012/05/wpid-SparkShare_04.png

成功すると以下の様な画面が現れます。

https://ryogan.org/blog/wp-content/uploads/2012/05/wpid-SparkShare_05.png

以上で SparkleShare がサーバーとのリンクを開始します。使い方自体は Dropbox の使用に慣れていればそれほど戸惑うことはないと思います。と言っても私も先日導入したばかりでまだ手探りなのですが… ^^;

他のマシンからこの work ファルダに何か変化があれば、

https://ryogan.org/blog/wp-content/uploads/2012/05/wpid-SparkShare_06.png

というように通知されます。

Dropbox で 100GB 使用しようとすると月々にそれなりの出費を覚悟しなければなりませんが、こうしてサーバーの空いているスペースを利用してファイル共有システムが構築できるとお得な感じがします。

【追記 2012/05/26】

Mac OS X Lion (10.7.4) でも試してみました。導入は Windows の場合と同じです。クライアントソフトは Downloads から。

https://ryogan.org/blog/wp-content/uploads/2012/10/wpid-mac_sparcleshare_about.png

https://ryogan.org/blog/wp-content/uploads/2012/05/wpid-mac_sparkleshare.png

https://ryogan.org/blog/wp-content/uploads/2012/05/wpid-mac_sparkleshare_02.png

1 thought on “さくら VPS の余ったスペースを Dropbox のように利用する

  1. ピンバック: 2013-04-15 | 鯖練

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