坊主と iPad

かつてはお坊さんが衣姿で携帯電話を持っていると何か違和感があったものですが、現在では当たり前の風景となりました。むしろ持っていないと仕事に支障をきたすことさえあります。また、iPad などのタブレットもお坊さんが活用していてもそれほど珍しくはありません。携帯電話ほどではないですが、徐々にお坊さん業界にも浸透してきたようです。

ただ、一般の人にも言えると思いますが、まだ完全には使い方が確定していないような気もします。私も iPad を少しずつ生活に取り入れていますが、お経本をスキャンして活用する、というところまではさすがに罪悪感がはたらき実行できません。

ただ、法話のための自分用のメモを参照したり、勉強会での分厚い本や資料のデータを持ち運んだり、ノートを取ったりということには利用し始めています。

まず、本を電子化する手段ですが、Web 上などで紹介されている王道のものを使用しています。スキャナーは FUJITSU ScanSnap S1500 で、裁断機は プラス 断裁機 です。

資料は PDF にして保存していますが、これを iPad で見るアプリもいろいろありどれが良いか迷います。私はこれもたぶんもっとも王道の GoodReader を使用しています。

https://ryogan.org/blog/wp-content/uploads/2012/04/wpid-ipad_seten.png

このアプリ、使いやすいのですが、残念ながら右開きができません。我々の利用する資料は右開きが多いので少し不便なのですが、使用感が良いのと、他の横書きの PDF 資料を見る時と統一性があるので、これを使用しています。画像のように、蛍光ペンで強調したり、手書きやキーボードでメモを残したり、それらを検索したり、といった作業が分かりやすい操作で可能です。

ノートを取るアプリですが、これもいろいろよいものがあるようです。その中で私は今のところ UPAD を使用しています。7notes というアプリも購入して使用してみましたが、これの使用感は素晴らしいです。この 7notes は手書きで書いたものをデジタル文字へと変換してくれます。これが使えれば一番良いのですが、実際に勉強会などで使用してみた結果、とても早くメモを取る、という場合にはあまりうまく変換ができませんでした。もちろんデジタル文字への変換は行わず、入力したものを後から変換することもできるのですが、どうも二度手間です。今は 7notes に後ろ髪を引かれる気持ちで、はじめに使い始めた手書きメモに特化した UPAD の方を使用しています。

ノートを取るペンですが、これは先日販売された Su-Pen P150M-AS を使ってみました。書き始めの反応もよく、気に入っています。

iPad はいろいろアプリがありすぎて使用法がなかなか固まりません。他にもおすすめがあれば教えていただければうれしいです。

ところで今日は満月でした。花冷えの中、桜も満開です。明日はこの寒気が和らぐようで絶好の花見日和となりそうです。花祭り (誕生祭) も明日ですね。

https://ryogan.org/blog/wp-content/uploads/2012/04/wpid-sakura_mangetsu.png

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